変数を使ってみよう

こんにちは、めのんです!

さて今回はC++の変数について見ていきましょう。
変数というのはデータに付けるラベルのようなもので、さまざまなデータにわかりやすい名前を付けたり演算に使うことができるようになります。

変数の宣言

それでは前回のソースコードに登場した”Hello World!”という文字列を変数に割り当てて、それを使ってみることにしましょう

変数を使うには、必ず宣言が必要になります。
宣言をするには、データの型と変数名を書いてあげればOKです。

それではソースコードをご覧ください。

今回扱うデータは”Hello World!”ですので、それを入れるデータ型はstring型になります。
string型を使うときは、ソースファイルの最初に #include <string> を書く必要があります(#include <iostream> の前でも後でもかまいません)。

で、先ほどのソースコードの7行目がstring型の変数「s」を宣言している箇所になります。
宣言の最後には必ずセミコロン「;」を付けるのを忘れないでください。

変数名は好きな名前を付けてかまいませんが、いくつかルールがあります。
変数名はアルファベットで始めるようにしましょう。
2文字目以降にはアルファベット、数字、下線「_」を使うことができます。

本当は漢字やかなも変数名に使えるんですが、GCCだとバージョン10.xからでないと対応していません。
ClangやVisual C++ならちょっと古いバージョンでも大丈夫だと思います。

値の代入

宣言ができたら、今度はその変数(ここでは「s」)に値を割り当ててあげましょう。
変数に値を割り当てるには「代入」を行います。

代入はソースコードの8行目のように等号「=」を使います。
ここでの等号は数学のように両辺が等しいことを表すのではなくて、左辺に右辺の値を代入することを意味しています。

前回は説明を省略しましたが、文字列は”Hello World!”のように二重引用符で囲むことで表現できますので、これも覚えておいてください。

変数を使う

ここまでできれば、実際に変数「s」を使っていきましょう。

前回は直接”Hello World!”を書いていた箇所を変数「s」に置き換えてあげます。
ソースコードの9行目がそれにあたりますね。

これを実際にコンパイルして実行してあげましょう。

はい、ちゃんと「Hello World!」と出力されました!

前回と少し実行結果を変えておいた方がわかりやすいと思いますので、文字列を”Hello World Again!”に変更して、コンパイルと実行を試してみましょう。

今度はちゃんと「Hello World Again!」と出力されましたね。

変数の宣言時に初期値を指定する

先ほどは変数を宣言したあとに値を代入しましたが、宣言時に初期値を指定してあげることもできます。

上のソースコードのように、変数名のあとに波括弧で囲んだ初期値を書けば、宣言と同時に初期値を設定できるようになります。

どちらかといえば宣言時に初期値を指定することの方が多いと思いますので、この書き方はぜひ覚えておいてください。

それでは続きは次回にしましょう。