こんにちは、めのんです!
それでは実際のC++でコードを書いていきましょう。
準備
作業用にcpp_lessonsというディレクトリを用意して、この中で作業をしていくことにします。
エディタは何でもかまいませんので、私は標準のテキストエディタであるgeditで進めようと思います。
好みのエディタがある方はそれを使っていただければよろしいかと思います。
hello.cpp
C++のソースファイルの拡張子(サフィックス)はいろいろあって、「.cpp」や「.cc」などが使われます。
どちらかといえば「.cpp」が多いと思いますので、この連載では「.cpp」を使っていくことにします。
最初に書くプログラムはお約束ではありますが、「Hello World!」を表示させるものにしましょう。
ソースファイル名は「hello.cpp」ということにします。
では実際のソースコードを見ていきます。
1行目の#include~の部分は、標準ライブラリの入出力の機能を使うために必要になってきます。
2行目のusing~についてはまたあとで説明しますので、今はこんな風に書くと思っておいてください。
C++のプログラムは必ずmainから始まります。
詳しいことはのちの回で説明しますので、とりあえず今はこのように書くと覚えておいてください。
今回のプログラムで一番肝心な部分は6行目ですね。
ここで「Hello World!」という文字列を画面に出力しています。
C++では文の最後にセミコロン「;」を使いますので、これも覚えておいてください。
コンパイル
それでは先ほど書いたプログラムをコンパイルします。
C++はコンパイル言語ですので、コンピュータが理解できる形に変換してあげる必要があるのです。
それが「コンパイル」です。
C++のコンパイルには「g++」というコマンドを使います。
コンパイルしたあとは、lsコマンドでちゃんと「hello」が生成されていることを確認しておきましょう。
コンパイル時に「-o hello」と書いたのは、コンパイルした結果のファイルを「hello」にするという意味です。
実行
無事コンパイルができたら、早速実行してみましょう。
ちゃんと「Hello World!」と表示されたでしょうか?
もし表示されないとか、表示されたけど内容がおかしい場合は、もう一度hello.cppを開いて間違いがないか確認してください。
ソースコードを書けたら保存するのも忘れないようにしてくださいね!(実は私もさっき保存を忘れててエラーになりました)
コメント
それからついでにコメントの書き方も説明しておきます。
C++では2種類のコメントを使うことができます。
実際に先ほどのソースコードの先頭にコメントを追加してみます。
このように、「//」を書くと、そこから行末までがコメントになります。
「/*」を書くと、そこから「*/」が現れるまでがコメントになります(行をまたがってもかまいません)。
コメントはプログラム自体に何も影響を及ぼしませんが、あとからソースコードを見てわかりやすくするために使います。
補足説明
ところで、最初のソースコードの2行目のusing~はなくてもいいんですが、その場合は6行目に現れるcoutやendlの前に「std::」を書いてあげる必要が出てきます。
本当は毎回「std::」を付けてあげる方がいいんですけど、このレッスンでは簡潔に書くために2行目のusing~を書くことにします。
といったところで、続きは次回にします。